All Aboutの記事でお気に入りのスガシカオ記事があるので引っ張ってきます
(・∀・)キュンキュン
■スガシカオに学ぶ将来設計
週刊アスキーという雑誌があり、パソコン好きの私は毎週購読して参考にしています。その中で、進藤晶子さん が毎週いろんな人にインタビューするコーナーがあります。進藤さんの柔らかな人間性がよく出ているおもしろいコーナーです。8月19/26日号ではスガシ カオさんがゲストでした。
スガシカオさんといえば「夜空ノムコウ」をSMAPに提供した他、ご自身もクールな曲を次々に発表されている人気ミュージシャン。最新アルバムの「SMILE」は私も持っている好きなアーチストのひとりです。
これはおもしろそうだなあと読んでみたら、なかなかいいことが書いてありました。スガシカオさんは、やりたいことが見つからない人から今何をすればいいか、と質問を受けたら『とりあえずお金を貯めろ』とアドバイスするのだそうです。
実はスガシカオさん自身もお金を貯めておいたことで、デビューへのチャンスが開いたのだそうです。あなたがビッグになるきっかけも貯金の有無で決まるのかも? その秘密とは……?
読んでいて思わず、「ほお!」と声を上げてしまいました。スガシカオさんのアドバイスは、私たちにとってなかなか重要なキーワードだと思います。今回は「スガシカオ流生活設計術」と題して、「貯金が将来を切りひらく!」という話をしてみたいと思います。
■デビューを実現したのは貯金だった!?
スガシカオさんは、会社員として4年半ばりばり働いたあと、音楽活動を志して会社を辞めます。デビューの当てもないのに『何かに呼ばれたり引っ張られ』たように会社を辞めたあと、しばらく曲作りに専念していたそうです。(なんと会社を辞めたときには『自分の曲が5曲くらいしかない』状態だったとか!)
そのとき、スガシカオさんのデビューまでの道のりを支えたのはなんと貯金だったのです。本人の言葉によると『100万円ちょっとあったかな。でも半分くらいはデジタルの機材を買い揃えるのに使っちゃったんです。残り半分を生活費にしました。』とのこと。
デビューを目指すためにデモテープ等を作るため必要な機材の資金と、音楽に専念するための生活資金。このふたつを、会社員生活をしていた間に貯めたお金でまかなったのです。『そのお金で音楽に専念して、とりあえず1年か2年やってみて、ダメだったら(また仕事に戻ろう)って思ってました。(カッコ内筆者)』
その後、いろいろあったそうですが、デビューにこぎ着けた後の活躍は皆さんもご存じのとおりです。今になって振り返ってみて、スガシカオさんは成功した理由をいくつか語っています。
ひとつは会社員を辞めるに至るまでに『自分の蓄積』を きちんと積み重ねてきていたこと。会社員であった期間も忙しい中コツコツと曲を書いてきたら自分でも納得できるいい曲を少しずつ作れるようになってきた り、自分の中に手応えを感じたからこそ、会社を辞めて夢にチャレンジしようと踏み込めたのではないかとスガシカオさんは考えているようです。
そしてもうひとつはやはり、やりたいことを形にするために必要なお金を貯めていたこと。本人の言葉を引用すると『い まから考えるとそうですね、金を貯めていたのもそうだし。思い立ったときに一銭もないんじゃ、話にならない。だからよく、ラジオ番組でいろんな人に相談さ れるんですけど、「やりたいことが見つからない。いまどうしようか迷ってます」という人には、「とりあえず金を貯めろ」と言ってるんですよ。何か見つかっ たときに、金がないと行動も起こせないから、と。』と。
スガシカオさんがデビューしてヒットするきっかけが貯金にあった、なんてとてもおもしろい話ですね。夢を現実にするときに、運やタイミングも重要ですが、自分自身のスキルアップと経済的支えの存在があったからこそ、スガシカオさんは、今こうしてトップアーチストのひとりとして活躍されているというわけです。
でも、スガシカオさんのお話から私たちは将来設計を実現するための、重要なキーポイントを学べるような気がします。それはミュージシャンにならなくても、どんな人にとっても役に立つアドバイスです。
スガシカオさん本人が言っているとおり、『とりあえず金を貯めろ』というのは何よりも役立つ人生のアドバイスです。ほとんどのシチュエーションにおいて、お金があると将来設計に選択肢の幅が広がるからです。これは厳然とした事実です。たとえば……
●便利で広い部屋を見つけて今の部屋から引っ越しをしたくても、貯金がなければ敷金・礼金が支払えません。
●今の会社に不満があっても、貯金がなければ会社を飛び出すことをためらってしまうかもしれません。
●新しい事業のアイデアがあっても、貯金がなければ事業をスタートさせることはできません。
●結婚をするときそれなりの式を挙げたいと思っても、貯金がなければ無理です(指輪も買えないかもしれません)。
●共働きでやりくりしていたとき、奥さんが妊娠してしばらく休職することになれば、貯金がないと生活に赤信号が灯ります。
●子どもが大きくなったとき、貯金がなければ予備校も入学費も捻出するのは大変です。最悪の場合、子どもに進路を諦めるよう告げなければいけないかもしれません。
●住宅を買うとき、貯金がなければ借金(ローン)の山になりますし、場合によっては審査が下りず、気に入った物件を購入することすらできません。
●老後の生活がスタートするとき、貯金がなければ年金だけでつつましく生きていかなければいけません。
お金がなければ借りればいいと思うのは早計です。借りたお金は将来の自分の活動を厳しく制限します。返さなければいけない、という鎖が足にまとわりついてきます。ついでに金利もどんどん上乗せされます。借りた100万円を返し終わる頃には150万円払っていたということもあります。
ときに、貯金の有無が自分(と家族)の将来の選択肢を限定することになってしまうのです。
■将来が見えないなら、自分の将来のため貯金しておけ!
今やりたいことや将来の目標がはっきりしていない、あるいは将来に漠然と不安だからといって、収入をそのままなんとなく使ってはいないでしょうか? 違います。将来が見えないからこそ、そのときのためにお金を貯めておくのです。
もし貯金をしていなかった、という人は「スガシカオ流将来設計術」に学んで今月から貯金を始めてください。理想的には手取りの20%、少なくとも10%は貯めておきたいところです。毎月の貯金はわずかなものでも、5年たつと大きなお金に育つはず。そのお金はあなたと同僚との間に見えない力の差や余裕を生み出してくれるでしょう。
私 自身、若いときに(今でも若いですが)貯金クセがなかったため、とても苦労をしました。資格をとるのに苦労したり、転職したくても何ヶ月も足踏みをしたこ ともあります。独立したときに仕事が軌道にのるまでやりくりにも困りました。仕事場も本当に狭いところで、一番安いパソコンしか買えませんでした。あのと き、貯金があればもっとラクだったのにと今でも思います。
何か将来にやりたいことや必要がはっきりしてきたら、その目標の実現に専念したいもの! やりたいことがみつかってからお金を貯めては遅いのです。目標の実現はずっと先になってしまいます。だから貯金なのです。(そして、そのときのために自分の能力を磨いたりすることも忘れずに!)
最後に、スガシカオさんの発言をもう一度読み返してみましょう。『思 い立ったときに一銭もないんじゃ、話にならない。だからよく、ラジオ番組でいろんな人に相談されるんですけど、「やりたいことが見つからない。いまどうし ようか迷ってます」という人には、「とりあえず金を貯めろ」と言ってるんですよ。何か見つかったときに、金がないと行動も起こせないから、と。』
やりたいことが見つからないなら金を貯めろ。いざというときに走り出せるように。
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